小さな体験
おとなりスタンド&ワークスでは定期にバリスタの方に来ていただき「おうちでできる珈琲ドリップ講座」を開催しています。
趣旨は「おうちでできる」とある通りに講座で知識や技術を磨くというより、その体験をもとに日常でもいつもよりちょっと丁寧に珈琲を淹れるきっかけになったり。この講座に来て頂いた方々が新しい人やコトに出逢える、そんな時間になるように心がけています。
さらには参加して頂いた方に不定期で軒先にて
「若葉バリスタ」という会をご案内しています。
珈琲は自分で淹れて自分で飲むより、誰かに美味しいといってもらった方がより嬉しい。それを体験して頂きたく開催しました。
当日は最初、やや緊張気味でした。
黒板も自分で書いて頂いて「若葉バリスタ」というタイトルは参加した方が考えてくれました。(黒板書くのも初でしたが無茶ぶりしました)
徐々にお客様も興味を持って頂き趣旨を説明した上でドリップ珈琲を注文して頂きました。たぶん緊張したと思いますが、自分で淹れてお客様に渡った時の嬉しさが滲みでていてちょっと僕も嬉しい気分になりました。
さらに、待っているお客様も色々な話をしながら
和やかにドリップしている時間を楽しんでいたのが印象的でした。お店とお客さん。サービスをする側受ける側。そういう線は無く互いに楽しんでいる、面白がっている時間。
おとなりスタンド&ワークスはこんなこと大事にしています。「誰か1人に」「その場所に」楽しさ、面白さ、賑わい、集積し続けるのではなく、少しづつ少しづつ分散させていく。そんなことを心掛けています。
「みんなおとなり」という想いで「おとなり」というキーワードの屋号が生まれました。一人一人が自分の得た技術や知識、自分のできる事を近くの誰かにシェアしていく。そうすることで、地域と少しづつ距離が縮まってくる気がするんです。
見知らぬ誰かに「地域」が数珠つなぎのように繋がっていく。小さなアクションはこれを緩やかに生むきっかけになるし、たぶん日常的にこんなことを繰り返すことが、無理せず身近を楽しめる一つの方法なんじゃないかと。
「わかばバリスタ」に流れる優しい空気を感じながら思いました。またやりたいです。