【関わりをシェアする】
先週は地域の祭礼が行われました。そして当店にお神輿のお接待の依頼がきました。
(お神輿の担ぎ手の給水所みたいなもので、担ぎ手の皆さんに食べ物や飲み物を用意するのが『神輿接待』といいます)
おとなりスタンド&ワークスに来て頂く方に多く共通するのが、"地域とちょっと繋がりたい"という想いある人が沢山いらっしゃいます。普段は神輿をみたり、屋台に行ったりお祭りはオーディエンス的に楽しんで煎ると思います。でもせっかく地域に暮らしていたり働いていたりするのだから、何かに参加してみると地域の印象が変わると思うし、何より楽しいのではと思うんです。という事で当店に依頼がやってきた「御接待」そのものをみんなでつくって楽しんでみようと思いました。僕の持つ関わりを誰かにシェアすることで「誰かが誰かに繋がれる」きっかけが生まれたらいいなと。そんな想いから今回は「僕の身近な関わりをシェアします」そんな一日をつくってみました。
こんな募集をかけて、最初は1人でも参加して頂ける方がいたらいいかなというつもりで。でも当日は沢山の方が参加。近くにお住まいのご夫婦、ご家族、知人、ここの地域では無いけれどコワーキングスペースを普段利用している方、ビール屋さん夫婦などなど。嬉しい誤算から、作業をスタート!!
準備したのはお結び。人数が多いから「ラップを切る係」とかも生まれたのが印象的でした笑 人数が多いと大変な作業も楽しくて速い!!
子供達もお手伝い。(食べてたけど笑)
わんちゃんもお祭りスタイル。
始めましての方も、既に知り合いの方も一緒に。
予定より段取りが進んだのでティータイムも挟みながら皆さんとお話をしました。
皆さんとお話をしているとこんなことが知れました。「地域に繋がること」の選択枠が少ないんだなあと。お子さんがいる家庭は学校とかの絡みで地域に触れやすけど、そうでは無い方の方が多かったり。町会や商店街に入ればという話もあるけど、知り合いでもいない限りハードルが高いし。だからこそ、普段通っているお店でこんな風に身近な人と日常的な関わりを多く持つことで、その先に間接的にでも地域のまつりごとの一役を担っている実体験をする流れ。地域に繋がる選択枠?導線?みたいなものが沢山あればいいなと感じました。そんな話をふわっとしながら、そうこうしているとお神輿がやってきました。
お神輿がお店に徐々に近づいて来るとみんなちょっとドキドキ。
神輿がくると、おにぎり、ビール、ドリンクを担ぎ手の方にみんなで配りました。
そして神輿の皆さんに「儀式あるよ」と言われ店主は神輿の先頭に。僕も初めて体験した拍子木。ちょっとへっぽこ三々七拍子にはなりましたが一連が無事終了。
その人の日常は誰かにとっては非日常。ひとりの体験をみんなでシェアする感覚ってやっぱり面白い。これは僕に限らず、誰かの日常をその人の視点で、一緒にみている感覚で辿っていく。今まで風景にみえていた人が、固有の人となって関わり合える瞬間が生まれる。これは誰もが共通して「楽しい」と思える瞬間なんだろうと改めて感じました。
この日その時間に流れる空気には、温かさと豊かさがありました。だから日々この優しい空気を分かち合える人を少しづつ増やしていけたら素敵だなと。「おとなりスタンド&ワークス」の場はいつもそう在りたい。だから店主自身も誰かの関わりをシェアしてもらいながら、地域をもっと楽しく豊かに過ごせていけたらと思います。
そして、この写真が毎回更新されている商店街が板橋宿には沢山あります。改めて魅力的だし凄いこだなと思いました。支えて頂いている地域の皆さまに感謝。そんな街で商売させてもらっていることが僕の一番の自慢でやりがいです。
当日、参加して頂いた皆様本当に有難うございました。来年はこの写真に納まっていたら尚最高ですね。みんなでまた何かやりましょう!!
おまけ・・・
後日、参加したオトナリズの方が描きためている「おとなりの日常スケッチ」の新作が届きました。なんだか写真で残るのもいいけ絵で残るも素敵ですね。お祭りが終わりました、季節はめぐります。